BOOK4 プロ論
プロ論。 著者:Bing編集部 2004
プロ論。2 著者:Bing編集部 2005
2005年、私が17〜18歳の頃に出会った本。
当時は高校を卒業し、その後1ヶ月半くらいは留学準備をしていました。
とはいえ、日本の大学に進学する友人たちは4月上旬に入学式。その後数週間、一人で時間を持て余していたその時期に出会った本です。
著名な50名の方のの仕事における『プロ論。』が一人約6ページずつのっています。
そして6頁目には、その人の『成功哲学』として何か一言がピックアップして載せられています。
ちなみに、もともとは雑誌のインタビユー記事のコーナーだったものをまとめて本として出版されたものだそうです。
まず、人選がとても面白いです。
カルロス・ゴーンに始まり和田アキ子に終わる、という構成もすごくいい。笑
当時はカルロス・ゴーン社長がすごく注目されていた頃。その名前に惹かれて手にとった記憶がありますが、最近主人と話していてなぜ私がこの本に惹かれて、今も手元にもっていたのかがわかりました。
例えば『プロ論。2』のトップバッター、堺屋太一さん。
堺屋さんといえば、経済企画庁(当時)の長官をしていらっしゃったこともある方。
うちの実家では祖父も父も日曜の朝に政治討論(田村総一郎さんの。笑)番組を見ていたため、そこに頻繁に出ていらっしゃったので知っていました。
その番組のイメージもあって、
政治家ってきっと私生活でも難しいこと話しているし、絶対私が面白いと思うことにも面白いなんてまず思わないんだろうなー。。と思っていました(!)。
しかし、この本の中の堺屋さんの言葉に衝撃を受けました。
『 好きなことをやらないと絶対に後悔する』
政治家をやっていた方にそんな発想があったとは!!というのが
高校生だった当時の私の正直な感想です。
もっと正直に書くと、この本の大半は、おしゃれとかダイエットとか恋愛とかとにかくキラキラしたものに憧れる当時の私からしたら、全く別世界を生きるおじさんたち(表現。。すみません。。。)。
当時はもちろん働いたことなんてなかったし、おじさん達と接点があるのって、
通勤の電車くらいで、自分の父親の仕事すらあんまり理解していなかった頃。
そのおじさんが、留学前の自分と同じで『夢』を持って、その夢のために仕事をしていて
『好き』という気持ちに突き動かされて何かをしているということ。それが何よりもの衝撃だった、というのがこの本を売らずに持ち続けている理由です。
*ちなみに私は数年に一回は本をローテーションするので、持っている本の7割程度は売ってしまいます。そして帰り道にそのお金でランチするのが楽しみだったりします。。。笑
年を経て自分の経験が増す中で、節目節目で読んでいるこの本。毎回感じ方が変わる本です。
続編はちらっと読んだくらいでほとんど記憶にありませんがこちら。